
妊娠に対する男性側の認識や知識ってどのくらいありますか?
・十月十日で産まれてくるんでしょ?
・男の子か女の子どっちだろう?
・キャッチボールしたいなぁ
やっぱりこの位は知っておきたいですよね。
・流産のリスク
・安定期に入るまでのハードル
・女性の体の変化
なぜ流産って起こるの?
高齢なほど妊娠のリスクが高くなるのは何となく理解していたけれど、そもそも流産はなぜ起こるのでしょうか。
流産の確率は15%くらい。
つまり10人に1人以上は流産するとされています。
早期流産の最も多い原因は、赤ちゃんの染色体などの異常で、受精した瞬間に運命づけられるそうです。
だからお母さんの責任では全く無いんです!!
もちろん高齢になるほど可能性は高くなりますが、若くても流産はするし辛いかもしれませんが普通に起こりうることなんです。
安定期に入るまでのハードルとは?
やっと妊娠できた!
もちろん喜ばしいことですが、まだまだ安心できません。
以下のような超えなければならないハードルが週ごとにあります。

男には理解できない?妊婦の体の変化
妊娠をきっかけに、体内のホルモンバランスが急激に変化します。
そんな心と体の変化に戸惑う人は多いそうです。
今までは何とも思わなかったのにちょっとしたことで苛立ち、
喧嘩に発展するというようなことが私も何度も経験しました。
でも何でそうなるのか男は分かりません。
自分は何も変わっていないから。
でも妊娠がきっかけで、肌が荒れるようになったり、唾液が止まらなくなったり、体内でも様々な変化が起きているのですから、辛いのは当然です。
ストレスがたまって急に怒ってきても、急に泣きだしても
妊婦さんにとってはあるあるなんだということを知れただけで
私は納得できるようになりました。
何で怒っているのか分からないから余計に衝突してしまう。
理解できれば分かりあうこともできると思います。
私の失敗談
ここからは私の失敗談です。
妻の妊娠を知った時、父になること、両親に孫が見せられることに舞い上がってしまい、妊娠というリスクについて考えてもいませんでした。
当然立派に産まれてくるものだと思っていました。
しかし、結果はうまくはいきませんでした。
7週目になっても心拍が確認できず、自然流産する形となりました。
「次で心拍が確認できなかったら諦めてください」と医者に言われたその週、私は妻に付き添って一緒に産婦人科に行きました。
この時妻は既に覚悟していたかもしれません。私はまだ大丈夫だろう、問題ないよとどこか他人事のような気持ちがあったのだと思います。
一緒に診療室に入り、診てもらい、医者が私に対して静かに首を横に振った時に初めて本当にダメなんだと実感を得たように思います。
病院を出た時、気付いたら涙が溢れていました。隣で妻は泣きながら謝ってきました。この子と会わせてあげられなくてごめんと。
この時のことを私は本当に後悔しています。
何でもっと理解してあげられていなかったんだろう。
ただ舞い上がって喜んでいたことで、余計に彼女を傷つけてしまったことを。
リスクがあることを理解して落ち着いて行動・振る舞いができなかったことを。
その後、妊娠について自分でも調べるようになりました。
理解すればするほど、またいつでも出来るよなんて軽々しく言えないし、妊娠することって本当に奇跡なんだなと心から実感しました。
最初から理解できていればただ喜んでいるだけではなく、もっと寄り添えてあげられたのではないか、理解を示せたのではないかと思います。
どんなに理解しても1番辛いのは女性の方です。
出来る限り一緒にいてあげよう、支えようという気持ちや、身体の変化に戸惑う妻に静かに寄り添うだけで、妊婦さんが気持ちを穏やかに過ごしてもらえることが2回目の妊娠で少しずつ分かってきた気がします。
まだ安定期に入った所でまだまだこれからですが、出産まで出来る限り快適にすごしてもらうこと、そして二人の時間は今だけですので、出来る限りの思い出を作っていきたいと思います。
妻の妊娠・流産を経て様々な経験や気付きを与えていただきました。
1人目の赤ちゃん、本当にありがとう。
以上になります。
読んでいただきありがとうございました。