書評

【書評】産科医が教える 赤ちゃんのための妊婦食

こんにちは、たかやんです。

現在妊娠6ヶ月の妻がいます。

辛いつわりが終わった頃、やっと好きなものが食べられるようになった際に気を付けなければならないのが、『体重管理』です。

そんな体重管理にピッタリの本を見つけたので紹介します。

今回はこちらです。

宗田マタニティクリニック
宗田哲男 著

産科医が教える
赤ちゃんのための妊婦食

書籍の概要

妊娠中の体重管理に悩んでいる妊婦さんは多いです。

私の妻もその一人です。

当書籍の著者であり、産婦人科医でもある宗田氏は

「たんぱくリッチ食」

という言葉を提唱しています。

たんぱくリッチ食とは、「タンパク質が豊富(リッチ)な食事」を意味しているそうです。

体重管理と称して無理な我慢を強いるのではなく、美味しくて栄養たっぷりのものをしっかり食べながら、体重を管理していこうというコンセプトのようです。

また、たんぱくリッチ食はママだけでなく、赤ちゃんにも適用することができ、続けていく事で以下のような効果が期待できるそうです。

【ママに期待できる効果】

  • ムダに太らない
  • 血糖値安定
  • 産後鬱にならない

【赤ちゃんに期待できる効果】

  • グズリ&夜泣きなし
  • いつもご機嫌
  • 体と知能の発達良好


本書の構成は以下の通りです。

  • 目的別!糖質制限&たんぱくリッチ食レシピ
  • 日本人女性の9割は「栄養不足」
  • 妊娠しやすい体のつくり方
  • 妊娠期の食生活
  • 薬に頼らず妊娠糖尿病を治す方法
  • 産後のお母さんと赤ちゃんの食生活

著者曰く、女性のなんと9割が正しい栄養が取れていない=栄養不足の状態だそうです。

手軽に食べられるスナック菓子や菓子パンなど日本国民の食生活の変化によるものが原因のようです。

本書を読むことで妊活中、妊娠中、産後の正しい食事や栄養素の摂取方法を詳しく知ることができます。

また、高タンパク・低脂質な作り置きレシピや低糖質スイーツ、離乳食などのレシピも紹介されており、本書を読みながら実践していくことができます。

ポイント引用

序章 日本人女性の9割は「栄養不足」 より

もともと、日本人のたんぱく質摂取量は先進国の中でも少ない方で、特に動物性たんぱく質摂取量は欧米の半分程度です。現在では、さらにその傾向が強くなっているのに加え、女性においては、男性よりもたんぱく質不足が深刻化しています。…

P68 「日本人女性は先進国一のたんぱく質不足」より一部抜粋

約1万年間続いた縄文時代の鳥浜貝塚(福井県)の資料によれば、日本人の食生活の内訳は、脂質とたんぱく質が8割を占め、炭水化物(糖質)はわずか2割でした。
このとき、日本人が「主食として食べていたものは、クルミでした。…

P86 「日本人の栄養源のルーツは米ではなくクルミ」より一部抜粋

第一章 妊娠しやすい体のつくり方 より

生殖器は、今生きている人のためにあるのではなく、次の世代を産み育てるための器官です。
ですから、体の栄養が十分にない場合、脳と心臓、次に肺と肝臓と腎臓・・・というように、命を長らえるための臓器へ最優先に栄養が回されます。…

P104 「糖質過多+低たんぱく+鉄不足で不妊体質になる」より一部抜粋

第二章 妊娠期の食生活 より

白米は、栄養と人体で起こる代謝からいえば、砂糖と同じです。糖質以外の栄養価が低く、血糖値を急激に上昇させます。つまり、ご飯8杯食べることは、毎日角砂糖100個食べるのと、体に起こることはあまり変わりありません。…

P148 「「バランスの取れた食事」の糖質量は角砂糖100個分!?」より一部抜粋

第三章 薬に頼らず妊娠糖尿病を治す方法 より

これまでに「カロリーは関係ない。気にしなくてOK」と繰り返しお伝えしてきました。そうはいっても、コレまでに散々「カロリーが高い食事は太る」とか、血糖値に問題がある人は「カロリー制限をしましょう」と聞かされてきたので、なかなか受け入れ難いかもしれません。…

P234 科学的根拠がない「カロリー制限食」

第四章 産後のお母さんと赤ちゃんの食生活 より

…メンタルを安定させる神経伝達物質は、鉄とたんぱく質が材料です。それらが枯渇すればメンタルは安定性を失いますし、満たされれば安定するというのが赤ちゃんたちは素直に表れてきやすいのです。…

P282 高たんぱく食赤ちゃんは夜泣きなし、グズりなし、いつもご機嫌!

おすすめ度

おすすめ度:★★★★☆(星4つ)

本書が推奨している『たんぱくリッチ食+鉄』を意識することで、不妊の改善や妊娠中の体調・体重管理、出産後のママ・子どもの心身のバランスを安定させることにも繋がり、著者が医師として患者さんと関わる中での経験を基に、分かりやすく解説してくれています。

レシピも掲載されており、イメージしやすく、妊娠期間でなくても取り入れたい栄養の知識が盛り込まれていて、知って損はない一冊だと思います。

最後に

「食」が大切なことは何となくは分かっているのですが、普段の生活の中で意識して取り組んでいるか?というとできていない事も多々ありました。
逆にできていたことは今後も続けていって問題ないのだという自信に繋がり、知識の裏付け、補完という意味でも役に立つ書籍だと思います。

栄養バランスの取れた多品目の食事を摂取するとなるとハードルが高いですが、高タンパク+低糖質+鉄を意識してご飯のメニューを考えると、それほどハードルが高くなく、一生続けられ、家族の心身の健康にも繋がると感じました。

妻とともにぜひ実践していきたいと思います!!

以上になります。
読んでいただきありがとうございました。

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